【失敗談】薬剤師の転職を考える前にまずやって欲しい3つのこと | コロナ後の転職体験談

ワーママの就活と転職

皆さんはこれから薬剤師の転職を考えるワーママ、もしくは薬剤師の転職を始めたばかりのワーママかと思います。

薬剤師から薬剤師への転職を考える方、薬剤師ではない職種でこれから薬剤師にキャリアシフトする方、さまざまかと思います。

私はもともと、外資系製薬会社の営業として働いていました。

でも、子供ができてからは自分の働き方を変えたいと思うようになりました。

私の周りには薬剤師として働くワーママの友達も多く、その友達を見ていてとても羨ましく思いました。

しかし、調剤経験の無かった私にとって、薬剤師の転職は想像以上に難しく、ずいぶん遠回りや、先にやっておけば良かったと思うことが多かったです。

このブログでは、そんな後悔ばかりの転職活動をした私が、薬剤師に転職するならまずして欲しい3つのことについて、体験談をもとにご紹介します。

薬剤師の転職を考えるワーママにまずやって欲しい3つのこと

まず結論です。

薬剤師の転職を考えるワーママにまずやって欲しい3つのこと。

①は「薬剤師の募集がある転職サイトへ登録」です。

当たり前と思う方も多いかと思いますが、意外と登録するのに腰が重い方は多いです。

後で私の体験談もお話ししますが、出来るだけ早く登録し、転職エージェントから情報をもらった方がいいです。薬剤師だからこそ、転職活動はまさに情報戦だと思いました。

②は「薬剤師の転職活動をしながら保育園探し」です。

同じパターンの方は少ないかも知れませんが、私の場合は引っ越しも重なり、転職活動と保育園探しを同時にしなければなりませんでした。

保育園探しはワーママにとってはとても大きな要素です。

振り返ってみると、あり得ないほどハードな日々でしたが、やはり転職活動と保育園探しは同時にやるしかなかったと思います。かなりテンテコ舞いでしたので、その体験もご紹介します。

③は「歩いて通える範囲の薬局へ直接訪問」です。

これがこの記事で1番伝えたいことでもあるので、後半でゆっくりお話します。

この記事を読んでいただく上でイメージしやすいように、まず私が転職した当時の状況はこちらです。

  • 30代
  • 2人の男の子のワーママ(保育園決まってない)
  • 引っ越しと転職が重なる
  • 調剤未経験(前職は営業職)
  • 2021年6月(緊急事態宣言明け)

理想の働き方を目指し薬剤師への転職を考える

前職の営業では、夜遅くまで仕事をする事もあれば付き合いで食事にもよく行っていました。

結婚して仕事を辞め、出産後に再就職する際に、どういう働き方をしたいかをとことん考えました。

そんな私が考えていた理想の条件がこちらです。

  • 平日9-17時の中で働く
  • 基本的に残業がない仕事
  • 通勤時間が短い場所
  • 安定した職業(調剤など)

薬剤師以外に特別なスキルもない私がこれらの条件で探すなら、近所の調剤薬局での薬剤師のパートが転職先として良さそうだなと考えました。

理想の転職先をイメージした後に、私がどんな行動をとってどんな失敗をしてきたかをご紹介していきます。

①薬剤師の募集がある転職サイトへ登録

薬剤師の転職情報はたくさんある?

私はまず、薬剤師の転職情報についてネットで探し始めました。

「薬剤師 転職」で検索すると、すごい数ヒットします。

まず上の方は企業の広告だからスキップ。10番目くらいから身のある記事かなと思いましたが、やはり広告。

次のページにいっても、内容はありそうなもののやはり転職エージェントが書いているもの。

そうなんです。薬剤師の転職情報は、転職エージェント自らが書いた記事がほとんどで、信用して良いのか分からないんです。

“体験談”とあっても、企業の口コミサイトだったりします。

結論から言うと、ネットで調べられるような情報は、記事一つ読めば十分でした。

私はここにかなりの時間を使い、自分でリサーチしようとする失敗をしていました。

薬剤師の転職はエージェントとの相性が命

では、自分でリサーチが難しければどうするかと言うと、今私がやるならすぐに一つの転職エージェントに登録します。

そのうえで、転職エージェントに自分に合った情報を徹底的に聞きます。

ご参考に、私の場合はこちらの転職エージェントに最後までお世話になりしました。

  • マイナビ薬剤師
  • 薬キャリ

ネットで検索したサイトで、 薬剤師に転職するなら「薬キャリ」 と書かれていたのと、 新卒の就職活動の際に 「マイナビ」さんにはお世話になったからです。

そんな理由で選んだ二社でしたが、それぞれ私の欲しかった情報を別々の形で提供してくれたので、ここは間違っていなかったと思います。

転職サイトの登録しすぎには注意

これも失敗だったのですが、あまりたくさんの転職サイトに登録しない方が良かったです。

情報の波に溺れてしまうのと、各エージェントからの返信や連絡が追いつかずやる気がなくなっていきます。

感覚的ですが、多くて3社、2社でも良いと思いました。

この点についてより細かく書いた記事はこちらをご参考にしてください。
【31歳ワーママの体験談】薬剤師の転職エージェントを実際に使ってみた比較 | 登録から内定まで

薬剤師の転職エージェントとの初連絡

「転職エージェントと話すのは少し緊張する」という方もいらっしゃると思うので、私の体験をお話します。

転職サイトから登録後は、それぞれの担当者から電話連絡があり、このような事を聞かれました。

だいたい登録の時に書いた内容なので、それほど返答に詰まることはありませんでした。

  • 年齢
  • 職務経験
  • 直近の社会人実績
  • 子供の預け先
  • 希望勤務時間
  • 希望勤務場所

「決まっていない部分については、来週までにまたご連絡ください。」 と言われたり、 希望に近い募集をご提案いただけます。

こまめに連絡くださったり、エージェントとの相性で、だんだん先ほどの二社との連絡やwebサイトの情報を見るように絞られていきました。

電話の中で言われた事は、想定はしていましたが、やはり薬剤師に転生すれば理想の働き方に近づけると思っていた私にはショックな内容でした。

  • 調剤未経験なので、10-16時のパートは非常に難しい。
  • 閉店(18〜19時)まで勤務できないと、募集はほぼないだろう。
  • 土日両方休みの募集は少なく、少なくとも隔週以上で土日どちらかの出勤が求められる

この時点で、閉店まで勤務したら 保育園のお迎えが出来なくなるし、子供との時間が激減してしまう。

さらに、土日も出勤したら、子供といられる時間がほとんどないので、 そこまでして本当に 今すぐ仕事を始めたいのかと本当に悩みました。

就職活動が難航しそうなので焦りましたが、その一方で、担当者の方から薬剤師の採用状況についてリアルな現状を教えてもらえたのでとても参考になりました。

②薬剤師の転職活動をしながら保育園探し

子供達の年齢は3歳と1歳。

転職の面接では必ず 「保育園は決まっていますか」と聞かれました。

私の場合はまだ決まっておらず、歯切れの良い返事ができません。

当然ですが、預け先が決まっていないのは採用側にとっても不安なようでした。

そうは言っても、求職しなければ保育園に応募することも難しくなりますし、保育園と仕事探しは同時にやるしかありませんでした。

私のこの時の失敗は、全部一人でやろうとしたことです。

旦那に頼っても良かったのですが、やはり子供のこととなると自分がやりたくなってしまいます。

もし今もう一度やるなら、旦那がやっても私がやっても変わらないところは、素直にお願いすれば良かったと思います。

よく言われることですが、保育園探し、保活も夫婦の二人三脚で進めなければ片方が倒れてしまいます。

当時の私は転職の情報も調べなければならない中、並行して保育園についてもネットで情報収集し体力も気力も厳しくなっていきました。

ちなみに、私の場合はこのような点を調べました。

  • どんな施設を希望するか (認可保育園、認可外保育園、小規模保育園など)
  • 選考基準について
  • 過去(先月分)の募集枠の確認
  • 近くで通える保育園リスト(1歳児の募集は少ないので、 認可保育園だけでなく、 小規模保育園や他の預け先も調べました。)

仕事がまだ決まっていないので、私は「求職中」という条件で認可保育園の途中入園に申請しました。
(金銭面から認可保育園を第一希望としました)

結局、 長男は新設園の認可保育園へ、次男は小規模保育園へ入園が決まりひと安心しました。

③歩いて通える範囲の薬局へ直接訪問

③は私が独自にやってみた方法です。実はこれが1番効果があったので、体験談も入れながらお話します。

個人薬局の薬剤師の求人は横の繋がりから

転職エージェントに登録しても、実際にはコロナ禍と言うこともあり思ったように転職活動は進みませんでした。

そんなある日、薬剤師の人事を担当している友達がいたので転職活動について相談しました。

すると、「薬局に直接連絡した方がいいかもよ。」と言う話を聞きました。

転職サイトを介すると仲介料が発生するため、直接連絡した方が薬局にとって費用負担がなく雇えるとのこと。

それを聞いて、まずは家から歩ける範囲の薬局をリスト化しました。

そしてかなり古典的なやり方ですが、「薬剤師の募集はしていますか?」と、片っ端から歩いて訪問しました。

電話すら使わなかったのですが、これが色んなメリットがあります。

直接訪問してわかったことは、個人経営の薬局は、責任者がいれば採用について意外とすんなり教えてくれます。

「今は希望の時間の薬剤師の募集はしていないけど、週2回なら入れるかも」
「うちは今足りてるけど、あそこの薬局は薬剤師が足りないって言ってたよ」

など、ローカルな情報をくれます。

また、住んでいる地域の患者さんの傾向やお給料の相場など、今まで知りたくても知れなかった情報がたくさん入ってきました。

もっと早く直接訪問をやっておけば良かったと思うと同時に、やはり顔を見て話すことがとても大事だと思いました。

グループ経営の求人はホームページをまず確認

一方でグループ経営の薬局では「採用担当に連絡してください」と言われるので、ホームページをまず確認した方が良さそうでした。

リストの薬局をホームページで確認し、個人経営の薬局へは訪問を、グループ経営の薬局へは、 ホームページに記載されている採用情報からアクセスしました。

結局、家から歩ける範囲で20件程の薬局を訪問し、5つのグループ薬局へメールを送りました。

そのうち、2カ所で面接をし1カ所で内定をいただきました。(個人薬局ではコロナの影響で募集してない所が大半でした)

ここでも転職エージェントは役に立つ

これは転職エージェントによるかも知れません。

と言うのも、幾つか登録した転職エージェントのうち当てはまるのは1つだったからです。

「マイナビ薬剤師」さんは、どの転職エージェントよりも手取り足取り相談に乗ってくれました。

その中で、訪問する時の服装、想定される質問、個人薬局・グループ経営薬局・病院薬局などの特徴を細かく教えてくれました。

とても親身になって相談に乗ってくれたので、最後は転職エージェントを使わなかったことは申し訳なかったと思います。

ただ、本当に検討はしましたし、幾つか面接にも進みタイミングが合えば転職が決まっていたかもと思います。

今でも本当に「マイナビ薬剤師」さんに登録して良かったと思っていますし、どれか一つだけオススメするならまずは「マイナビ薬剤師」さんだと思います。

薬剤師への転職活動まとめ

はじめに転職サイトを登録し、保育園探しを始め、薬局の薬剤師の募集はありますかと直接訪問し、結果、保育園も決まり転職活動を始めてから1ヶ月以内にパート職の内定をいただきました。

私は直接薬局を訪問してみてとても良かったです。

なぜなら、実際に薬局の中に入ってみると、それぞれの雰囲気がよく分かるからです。

どんな環境で誰と働くかって大事ですよね。

時間に余裕がある方は、患者さんとして訪問して雰囲気を見るのもいいなと思いました。

これから転職活動を考えている主婦の方やワーママの皆さんの参考になれば嬉しいです。

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