【30代の転職体験談】薬剤師のコロナ後の転職活動で知っておくべき7つのこと

ワーママの就活と転職

皆さんの中には薬剤師で転職を考えている方もいると思います。

薬剤師の転職サイトが溢れる中、実際に薬剤師の転職を体験した情報は少ないように思います。

私自身、2020年の4月に子育てから復帰し、4ヶ月間も薬剤師の転職活動を体験し、ようやく内定をいただくことができました。

その間、苦しみ悩みながら色々な情報を探しましたが、体験されている方の生の声を知ることが難しかったです。

例えば皆さんは、こんなことで悩んでいないでしょうか。

「コロナ禍で薬剤師の転職が難しくなったのか」
「実際は薬剤師の求人は減っているのか」
「薬剤師の転職には何が求められるのか」
「子育て中でも薬剤師の転職はオススメなのか」
「薬剤師の転職サイトは使った方がいいのか」
「人間関係に悩んでいるので早く環境を変えたい」

この記事では、ワーママである私自身の薬剤師の転職体験をもとに、こんな悩みを持つ皆さんに少しでも役立ちたいと思います。

薬剤師の転職活動はコロナ後に厳しくなっている、は本当か

まずは今の薬剤師の転職市場について、軽くお話しますので、もう知っている方は飛ばしてください。結論から言ってしまうと、コロナの影響で薬剤師の転職活動が厳しくなったかと言えば答えば「Yes」です。でも今回お話するように、情報の取り方と行動の仕方次第で薬剤師の転職に成功することは可能です。

薬剤師の求人件数は?

厚生労働省のデータを見てみると、薬剤師の有効求人倍率は2.01倍です。

これは全体平均よりもかなり高い値です。

つまり、全体では薬剤師の転職にとっては追い風と言えます。

ただし、都道府県別にみるとバラつきがあることもわかります。

人口10万人に対する薬剤師の数は、全国平均はで190.1 人。

これを上回っているのが以下の都道府県です。

東京都、徳島県、兵庫県、広島県、大阪府、山口県、香川県、福岡県、高知県、神奈川県、佐賀県

この地域では薬剤師需要が他の県に比べてやや低いと言えます。

まとめると、以下のことがわかります。

  • 薬剤師の求人需要は高い
  • 東京都をはじめ都市部が全国平均より薬剤師が多い

転職市場としては、薬剤師の市場はまだ需要があります

(参考)厚生労働省:医師・歯科医師・薬剤師調査の概況(平成30年)

今後の薬剤師の転職市場は競争が激しいのか

では、今後の薬剤師の転職市場はどうなるのか。

この先を読むのは難しいですが、徐々に求人数が減り、薬剤師の転職は難しくなることが予想されています。

理由は二つです。

一つはAIや自動化の発達です。

コロナの中で非対面が広がり、特に医療現場でのオペレーションが課題になりました。

薬剤師の職場も病院の中や、病院から来る患者を受け入れる薬局も多く、AIを活用した自動化の流れが加速すると考えられています。

二つ目は薬剤師の役割の変化です。

この点については次の項目でお話します。

薬剤師の転職で見るべきポイント

始めは何を基準に薬剤師の転職をして良いのか分からないですよね。とにかく今の職場がイヤな方もいれば、キャリアアップをしたい方もいらっしゃるかと思います。まずはしっかり自分の軸を決めた上で、オススメのチェックすべき項目をお話します。

勤務時間と残業の有無

これは特に子育てとの両立が必要なワーママには絶対に欠かせないポイントです。

勤務時間が保育園の時間に合わなければ、そもそも対象外になってしまいます。

また残業についても出来るだけ情報が欲しいですね。

口コミや、エージェントの評価なども聞いてみましょう。

福利厚生や手当・補助の有無

これも意外と大切です。

小さな薬局などでは無いことが普通ですが、大手のチェーンなどでは福利厚生などがあります。

場合によっては転勤もあり得るので、住宅補助などの項目はチェックが必要です。

有給が取れるのか、なども情報が載っていたら知りたいところですね。

またキャリアアップしていくなら、研修制度がある転職先を選ぶのもポイントになってきます。

職場環境

職場環境というと範囲が広くなってしまいますが、例えば職場の人数は気になるところです。

少人数で回している薬剤師の職場では、人間関係のトラブルも起きやすかったりします。

一方で、子育てに対して理解のある職場に運よく巡り会えれば、仕事の融通も効くかも知れません。

こじんまりアットホームに働きたいのか、大手がしっかり管理した体制で働きたいのかなど、自分の働きたい環境で判断していきましょう。

また、最初に配属された場所でずっと働けるとも限りません。

部署が変わるかも知れませんし、転勤があるかもしれません。

どんな部署が存在するのか、転勤の可能性があるのかも確認しておきましょう。

薬剤師の転職活動にママは不利なのか

土日休みは薬剤師の転職では高嶺の花?

なぜ私が労働条件を絞っていたのかと言うと、やはり子どもと保育園の都合です。

私の場合、最もハードルを上げたのが土日休みです。

薬剤師の仕事では、特に薬局など土日出勤の場合が多いです。

旦那の仕事が土日休みの都合もあり、家族との時間をとるために土日休みを希望していました。

でも実際に転職活動を初めてみると、これがいかに厳しい条件かと言うことを痛いほど思い知りました。

この条件だけでも、かなりの求人が対象から外れてしまいました。

遅い時間帯まで働くのも制限がある

転職エージェントの方も言っていましたが、よほどのベテラン薬剤師でもない限り、平日の9時から17時までのような勤務は難しいようです。

転職を決めるまでに時間がある方はゆっくり探せますが、時間が限られていた私は、条件を見直さなければならないかもと非常に悩みました。

この点については1人で悩んだというよりは薬剤師の仕事をしている友人や、業界に詳しい人に相談させてもらえたのが非常に助かりました。

薬剤師の転職サイトは使った方がいいのか

薬剤師の転職を経験して振り返ると、やはり転職サイトは使って良かったです。私自身は引っ越しの都合もあり転職を急いでいたので、時間の節約にもなりました。また、薬剤師という特殊な職業柄もあり最新の情報を得る場所も少なく、転職サイトは使うメリットがありました

最新の転職市場の動向を知れる

まずなんと言っても、転職エージェントは転職のプロ。

最新の転職市場の動向には非常に詳しく、薬剤師というやや閉鎖的な職業ではとても有益な情報をくれます。

私自身、コロナが始まったばかりの時期でしたので、日々刻々と変わる求人には個人ではついていけずに転職開始時期や条件などを親身になって聞いてもらえたのは本当に助かりました。

転職市場での自分の価値を知れる

これは転職エージェントにもよりますが、意外と一番のメリットだったかもしれません。

薬剤師の転職が初めてだと、自分の薬剤師としてのキャリアがどのように評価されるのか分かりづらいです。

そこで、キャリアの年数や経験をもとに薬剤師の転職市場での自分の価値を正直に話してくれるエージェントの存在は貴重です。

なぜなら、例え採用されなくても、面接の場では正直に不採用の理由は教えてくれません。

不採用の理由がわからないと悩みますが、そもそも自分の身の丈に合っていない給料やポジション、労働環境を要求していることにはなかなか気づけません。

そう言った悩みを減らすためにも、自分の薬剤師としてのキャリアが転職市場でどの程度評価されるのかを教えてもらえたのは、労働条件を絞っていた私にとっては非常に助かりました

薬剤師の転職エージェントに聞かれた質問

転職サイトに初めて登録すると、割とすぐ(その日中)に電話があります。

そこでいきなり色々な質問を前のめりでされるので、事前に何を聞かれるのか知っておくと安心かと思い書き残しておきました。

  • 年齢
  • 職務経験
  • 直近の社会人実績
  • 子供の預け先
  • 希望勤務時間
  • 希望勤務場所

当たり前ですが、転職エージェントに見栄を張ってもあまり良いことはありません(笑)

自分に合わない転職先を選ぶことになるので、ここは正直に伝えましょう!

薬剤師の転職をする上で登録すべきエージェント

私が登録したのは2つです。

  • マイナビ薬剤師
  • 薬キャリ

選んだ理由は他の方の口コミで良いと書かれていたからです。

マイナビ薬剤師

正直、学生時代の就活でお世話になったので馴染みがあったのもあります。

満足だった点は、やはりレスポンスの速さと情報量の多さです。

子育ても忙しい中で転職活動しているので自分の欲しいタイミングですぐに返信が来たりサイト内で情報収集が完結するのは非常にありがたいです。

薬剤師の転職を始めるなら、まず始めに登録して損はしない転職エージェントだと思います。

薬キャリ

私がこの転職サイトを選んだ理由は働くママに特化した検索ができるということ。

そしてエージェントの方も当然、子育てに対する理解もあり、親身になって話を聞いてくれました

ちなみに、医療業界大手のエムスリーグループが運営しているサイトなので信頼性も高いと思いました。

転職サイトの使い方まとめ

私自身は2つの転職サイトに登録しましたが、今振り返っても2つでちょうど良かったと思います。

理由は2つです。

1つ目は、比べないと満足しない性格なので、最低2つは登録したかった。

2つ目はいろんなサイトに登録しても、全部目を通したり転職エージェントと会話する時間がないからです。

その意味でも、薬剤師全般のカバー範囲の広い2つのサイトを選ぶ必要がありました

皆さんの中には「病院内の薬剤師」や「薬局の薬剤師」と初めから絞りたい方もいるかと思いますので、その場合は特化した転職サイトを選ぶのも良いかと思います。

薬剤師の転職での面接対策

希望の条件に近い求人があれば、いよいよ書類選考です。晴れて書類選考に通れば、次は面接という流れが一般的です。ここでは、私が実際に面接を受けたからこその面接対策をお話します。

薬剤師の転職の面接で聞かれること

まず、項目としては以下の通りです。

やはり気にされるのは、勤務時間と薬剤師としての経験です。

勤務時間は当然、土日に出勤できたり遅い時間に入れる方が相手の要望には近くなります。

ただ、敢えてここで条件を下げすぎるのも、のちのちのトラブルになります。

あらかじめ自分のボーダーラインは決めていきましょう。

  • これまでの薬剤師としての経験
  • 転職した回数
  • 通勤があればその時間や距離
  • 働き始められる期日
  • 働ける曜日や時間帯
  • 自分の強みと弱み

転職の面接後の流れ

合否の連絡は一週間以内にあることが多いです。

返事についても、”一週間ほどで返事が欲しい”と伝えられました。

そのあとは、転職先から労働条件を書面でもらい、話した内容と違いがないかを確認します。

ここでもし、話した内容と違ったり不明点があれば必ず確認しましょう。

後でトラブルになるより、この時点で確認した方がお互い良いですよね。

薬剤師の転職をして学んだ2つの秘訣

これまで5つのポイントをご紹介してきました。最後に、私が子育てをしながらの薬剤師の転職活動を通じて、最も大切だと感じたことを2つお伝えします。

自分の転職の条件は安易に下げない

子育てをしながら働き、さらに転職活動をするのは想像以上に大変です。

私も何度もストレスでやめようかと思いました。

また、条件を少し下げれば求人の幅も広がると思うと、早く決めてしまいたい気持ちにもなります。

でも、ここでムリに自分の条件を変えてしまうと、後で必ず後悔すると思うんです。

土日は必ず家族と過ごしたいという信念があるなら、そこをムリに変える必要はありません。

代わりに少しお給料が下がったり、通勤時間が伸びるかも知れませんが、それでもここだけは守りたいという条件は決めて最後までこだわった方が良いです。

私自身、少し時間はかかりましたが、この軸をぶらさずに、転職エージェントの方とも何度も相談し励まされながら最後までやり抜くことができました。

ワーママの薬剤師の転職は転職サイトの使い方が鍵を握る

子育てをしながらの転職活動は簡単ではありませんよね

時間がない中で、今の仕事を続けながら情報収集をしたり、面接をしたりを一定期間覚悟する必要があります。

まさにここがワーママが転職に踏み切れない理由でもあります。

その壁を越えるには、転職サイトとエージェントをうまく使う必要があります

薬剤師の転職情報は一般的には狭い世界なので、自分で情報を集めるのは限界がありますし時間もありません。

その点、自分の希望や条件もしっかり分かってくれる転職エージェントに出会えれば、それだけ自分の代わりに動いてくれるので時間の節約にもなります。

私が転職までたどり着けた理由の一つは、早いタイミングで良い転職エージェントに出会えたことが非常に大きいです。

これから動き出そうと考えている方は、まずは情報収集からでも初めてみることをお勧めします。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

皆さんの多くは今も薬剤師で働いている方も多いので、すでにどこかで聞いたことのある情報も多かったかと思います。

ただ、私自身が転職活動をした時に、なかなか薬剤師の転職を体験された方のお話が見つからなかったので今回は少しでもお役に立てればと思いこの記事を書いてみました。

皆さんにも、これから良い出会いがありますように。

最後になりますが、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

コメント